日程調整のメールを1往復で終わらせる——空き時間の出し方と書き方
「ご都合のよい日時をお知らせください」。丁寧に見えるこの一文が、日程調整を 3 往復にします。相手は自分の予定表を開き、候補を考え、こちらが返し、合わなければまた候補を出す。日程調整にかかる時間の大半は、この往復の待ち時間です。最初のメールでこちらの空き時間を候補として出すだけで、ほとんどの調整は 1 往復で終わります。
候補を出す側の3原則
- 候補は 3 つ、別々の日に。2 つだと「どちらも合わない」が起きやすく、5 つ以上は相手が選ぶ負担になります。同じ日の午前と午後を並べるより、別の日に散らすほうが相手の予定と噛み合います。
- 長さと形式を添える。「30 分・オンライン」「60 分・貴社にて」のように。相手は「その枠が自分の予定表に収まるか」を判断するだけで済みます。
- すべて合わない場合の逃げ道を 1 行。「いずれも難しい場合は、来週の空き時間を 2〜3 いただければ合わせます」。これで 2 往復目が最終回になります。
候補の選び方:空き時間の一覧から「長さ」で選ぶ
候補を出すときにやりがちなのが、予定表の隙間を目で探して「13 時が空いてそう」と出すことです。実際には 13 時直前まで会議が入っていて準備ができない、30 分後に別の予定がある、といったことが起きます。
スケジュールチェッカーの「空き時間」一覧は、その日の空いている枠を「開始〜終了(長さ)」で並べます。候補を選ぶ手順は次のとおりです。
- 候補日を週表示で眺め、空き時間の合計が多い日を 3 日選ぶ。
- 各日の空き時間一覧から、必要な長さ+前後のバッファが収まる枠を選ぶ(60 分の打ち合わせなら 90 分以上の枠)。
- 選んだ枠に「仮:○○様 打ち合わせ候補」を入れて押さえておく。相手が選んだら残りの候補を削除する。押さえていないと、返事を待つ間に別の予定を入れてしまいます。
相手に自分の空き状況をまとめて見せたい場合は、候補日の予定を「🔗 共有」で URL にして渡す方法もあります。相手はリンクを開くと同じ予定を自分のスケジュールチェッカーに取り込めるので、空いている枠をそのまま相談できます。
文面の型
件名: ○○の打ち合わせ 日程のご相談(30分・オンライン)
○○様
お世話になっております。△△の件で 30 分ほどオンラインでお話しできればと思います。以下の候補からご都合のよい枠をお知らせください。
・8月26日(水)10:00〜10:30
・8月27日(木)15:00〜15:30
・8月29日(土)11:00〜11:30
いずれも難しい場合は、来週のご都合のよい時間帯を 2〜3 お知らせいただければ、そちらに合わせます。
どうぞよろしくお願いいたします。
ポイントは、日付に曜日を付けること(読み違いを防ぐ)、時刻を「開始〜終了」で書くこと(長さの誤解を防ぐ)、候補を箇条書きにすること(相手がコピーして返信できる)の 3 つです。
候補を「受ける側」になったとき
相手から候補が来た場合も、考え方は同じです。自分の空き時間一覧と候補を照らし、合う枠があれば即答する。合わなければ、こちらから 3 つ候補を出す。「社内で確認して折り返します」と一度持ち帰るのは、本当に他の人の予定が絡むときだけにします。
日程調整は、内容の薄い往復が最も増えやすい仕事です。最初の 1 通に自分の空きを載せる。それだけで、相手の時間も自分の時間も節約できます。
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